DNS の説明の時にでてきた 『 ADSLモデムなどに割り当てられる IP アドレス （ xxx.xxx.xxx.xxx ） 』 のことを グローバルIP と言います。
簡単に言うと外向きに公開されている （ 外からアクセスするための ） アドレスです。

ちなみに、これに対して家庭内LANや社内LANなどで使用される内向きのアドレス （ 192.168.xxx.xxx ） は プライベートIP と言います。

※プロバイダの固定IPサービスを申し込んでいる方には、不要な情報です。

DNS の説明の時にも出てきましたが、ADSLモデムの再起動や回線の切断など、様々な要因で変更されます。 そうすると一度登録したDNSの情報が無効になってしまいます。
そのたびにDNSの設定を変更する必要があるのですが、これって結構手間です。というか、現実的には不可能です。
外出しているときなどに回線が切断・再接続すると新しいグローバルIPが割り当てられますが、外から知ることは通常は不可能です。
パソコンに詳しい家族が確認して連絡をくれるとか、グローバルIPが変更されたときにメールで知らせるような仕組みを用意していれば別ですが、いろいろな手間をかけるより、このソフトで設定しておくのが一番簡単だと思います。

その名も 『 DiCE 』 。

このソフトで設定を行っておけば、グローバルIPが変更されたときに、自動でDNSの情報を更新してくれます。しかも、Freeです（笑）

（１）まずはダウンロードです。
DiCEのホームページにアクセスするとサイトのトップに「Download Now!」というリンクがあります（05/02/08 時点）のでクリックします。

（２）ダウンロードできるファイルはいくつか種類がありますが、管理人は『Download MSI Package』をダウンロードしました。

（３）ダウンロードしたファイル（そのままなら「dice0000.msi（0000はバージョンによって異なります）」）をダブルクリックするとインストールが開始されます。
途中、インストール先の選択やインストールオプションの設定がありますが、特に変更の必要は無いと思います。

ここでは、必要最低限の設定手順を案内します。
環境によってはこれだけでは正常に動作しない可能性もありますが、その場合はヘルプなどを参考に任意で設定を変更してください。

（１）[スタート] - [（すべての）プログラム] - [Sared Software] - [DiCE Cynamic DNS Client] と辿ってDiCEを起動します。
メイン画面左上のイベントメニューから「追加」をクリックします。


（２）「イベントの編集」という画面が表示されます。

「説明」の項目に管理人のわかりやすい名称を入力します。
（例）DNS更新

（３）「イベントタイプ」で「DNS更新」が選択されていることを確認します。

別述しますが、ここで「コマンド実行」を選択するとWindowsの再起動や bat ファイルの実行などを指定することが可能です。

（４）「サービス」で自分の使用しているDNSサービスを指定します。

管理人は「ZiVE DNSサービス」なので、「ZiVE」を選択します。

（５）「ホスト名」にDNSサービスで指定した任意のホスト名を入力します。

管理人のサイトは「http://clown.zive.net」なので「clown」と入力します。

（６）「ドメイン名」にDNSサービスで指定した任意のドメイン名を選択します。

管理人のサイトは「http://clown.zive.net」なので「zive.net」を選択します。

（７）「ユーザー名」「パスワード」はDNSサービスに申し込んだ時に指定した（された）ものを入力します。


（８）「頻度」の項目は今回の目的である「IPアドレス変化時」を指定します。
その下に「変化が無い時」は、DNSサービスによって設定が異なります。DNSサービスによっては一定期間IP更新が 無い場合は登録抹消される場合があります。 その場合にここを指定しておけば、IPアドレスの変更の有無にかかわらず一定日数で更新処理が行われます。 ちなみに、「ZiVE DNSサービス」ではツールを使っての自動更新はアクセスとみなされないので、意味はありません。

（９）すべての情報を入力するとこういった状態になります。
ここまで設定が行えれば「保存」をクリックします。

ちなみに、ユーザー名は安全の為に伏字にしています。

設定が終われば、動作確認です。

ADSLモデムの電源を一度抜いて再度いれて、グローバルIPが更新されたら DiCEのメイン画面に表示されているイベントをダブルクリックします。
クライアント端末（サーバーマシンとは別のパソコン）からインターネットエクスプローラを開き 『アドレス』という項目にサーバーの名称を入力してアクセスができれば正常です。