Webmin

Webminを使う

Webmin とは、Linux 環境などで、本来は CUI でコマンドを手入力で操作する必要のある基本操作や、設定ファイルを直接書き換える Apache、MySQL などの各種設定を GUI で行えるようにするツールです。
初期は Linux 環境用のものしかリリースされていませんでしたが、いつからか Windows 用もリリースされるようになりました。
こちらを使うことで、Windows + Apache + MySQL などの環境の管理が非常に楽になると思われます

※Microsoft 社製 IIS には対応していません。

事前準備

Webmin を使用するには、Webmin 以外にいくつかのソフトが必要です。
事前準備として、以下のものを入手およびセットアップしておきます。

1) Apache

Webmin は Apache の管理に使われるのがメインだと思います。
また、Webmin は http の port 10000(初期設定)でアクセスされますので、Apache の管理に使わなかったとしても、Apache がインストールされている必要があります。

2) ActivePerl

Webmin は ActivePerl のサービスとして起動します。
そこで、事前に ActivePerl をインストールして実行できるようにしておく必要があります。
なお、08/06/04 時点で、ActivePerl の公式サイトでは、Ver5.10.0.1003 と Ver5.8.8.822 が公開されていますが、Win32::Daemon(後述)を使用するために、Ver5.8.8.822 をインストールしてください。

3) process.exe

Webmin で各種サービスを管理/停止/再起動するために使用されます。
公式サイト からダウンロードして、圧縮ファイルを解凍後に c:\windows フォルダにコピーして下さい。

4) Win32::Daemon

Webmin を ActivePerl のサービスとして起動させるために使用します。
ActivePerl の ppm コマンドで入手、インストールしてください。

C:\>ppm-shell.bat
ppm 4.01
Copyright (C) 2007 ActiveState Software Inc.  All rights reserved.
ppm> install http://www.roth.net/perl/packages/win32-daemon.ppd
Syncing site PPM database with .packlists...done
Downloading Win32-Daemon-0.2003.06.17...done
Unpacking Win32-Daemon-0.2003.06.17...done
Generating HTML for Win32-Daemon-0.2003.06.17...done
Updating files in site area...done
  14 files installed
ppm> quit

Webminのダウンロード

公式サイト にアクセスしてください。

(1)ページが表示されたら、『Downloads』をクリックします。


(2)Downloading and Installing というメニューから 『webmin-x.xxx.zip』をクリックします。

(3)ダウンロードが開始されますので、任意の場所に保存してください。

Webminのインストール

ダウンロードが正常に行えたら、実際のインストール作業に入ります。

(1)以下の2つのフォルダを作成します。

c:\etc\webmin
c:\var\webmin

(2)ダウンロードした圧縮ファイルを解凍して任意の場所にコピーします。
例) c:\webmin

(3)コマンドプロンプトを開き、以下の コマンドを実行します。

C:\>cd C:\Webmin
C:\webmin>perl setup.pl

(4)設定ファイルの保存場所を聞かれるので、そのまま Enter を押します。

***********************************************************************
*            Welcome to the Webmin setup script, version 1.420        *
***********************************************************************
Webmin is a web-based interface that allows Unix-like operating
systems and common Unix services to be easily administered.

Installing Webmin in C:/webmin ...

***********************************************************************
Webmin uses separate directories for configuration files and log files.
Unless you want to run multiple versions of Webmin at the same time
you can just accept the defaults.

Config file directory [/etc/webmin]:

(5)ログファイルの保存場所を聞かれるので、そのまま Enter を押します。

Log file directory [/var/webmin]:

(6)インストールが続行されます。大量のエラーメッセージが表示されますが、無視します。

Perl seems to be installed ok

***********************************************************************
指定されたパスが見つかりません。
指定されたパスが見つかりません。
指定されたパスが見つかりません。

~~ 途中省略 ~

指定されたパスが見つかりません。
指定されたパスが見つかりません。
'uname' は、内部コマンドまたは外部コマンド、
操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。
'uname' は、内部コマンドまたは外部コマンド、
操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。
Operating system name:    Windows
Operating system version: XP

***********************************************************************
Webmin uses its own password protected web server to provide access
to the administration programs. The setup script needs to know :
 - What port to run the web server on. There must not be another
   web server already using this port.
 - The login name required to access the web server.
 - The password required to access the web server.
 - If the webserver should use SSL (if your system supports it).
 - Whether to start webmin at boot time.

(7)port の確認も、そのまま Enter を押します。

Web server port (default 10000):

(8)ログインアカウントを作成します。指定せずに Enter を押すと初期値の admin になります

Login name (default admin):

(9)ログインアカウントのパスワードを競ってします。指定せずに Enter を押すとパスワードなしになります。

Login password:

(10)パスワードの確認です。設定したパスワードを再度入力します。

Password again:

(11)Windows 起動時に起動するかを設定します。「y」を入力して Enter を押します。

The Perl SSLeay library is not installed. SSL not available.
Start Webmin at boot time (y/n): y

(12)残りの設定が自動的に行われ、インストール終了です。

***********************************************************************
Creating web server config files..指定されたパスが見つかりません。
..done

Creating access control file..
..done

~~ 途中省略 ~

..done

***********************************************************************
Webmin has been installed and started successfully. Use your web
browser to go to

  http://test-server:10000/

and login with the name and password you entered previously.


C:\webmin>

Webminの初期設定

とりあえず、言語を変えておきましょう

(1)ブラウザでWebminを設置した場所(通常は「http://localhost:10000/」)にアクセスします。
アカウント、パスワードを要求されるので、インストール時に設定したものを入力します。
正常に認証できればトップページが表示されますので、左のメニューから 「Webmin」 をクリックします。

(2)Webmin 配下のメニューが開きますので、「Change Language and Theme」をクリックします。

(3)右に設定画面が表示されますので、「Webmin UI Language」のチェックを「Personal choice」につけて、言語一覧から「Japanese」を選択します。
設定ができたら、「MakeChange」をクリックして設定を保存します。

(4)設定変更が行われたら(done)、画面を更新するか、ブラウザを閉じて再度アクセスしてください。

(5)左のメニューが日本語になっていれば、言語の設定完了です。

パスの設定

Webmin は apache や mysql などの管理が行えるのですが、初期状態では、Webmin 出荷時の各外部アプリのパスを決め打ちでもっているので、外部アプリがバージョンアップなどでパスを変更した場合、それらを認識できません。
そういった場合、設定ファイルを手動で変更してパスを通す必要があります。

○ Apache (apache_2.0.63-win32-x86-no_ssl.msi の場合)

c:\etc\webmin\apache\config をバックアップを兼ねてコピーしておき、オリジナルを修正します。

元10行目 httpd_dir=c:/program files/apache group/apache2
新10行目 httpd_dir=C:/Program Files/Apache Software Foundation/Apache2.2

元16行目 httpd_path=c:/program files/apache group/apache2/bin/Apache.exe
新16行目 httpd_path=C:/Program Files/Apache Software Foundation/Apache2.2/bin/httpd.exe

○ MySQL (mysql-5.0.51b-win32.zip の場合)

c:\etc\webmin\mysql\config をバックアップを兼ねてコピーしておき、オリジナルを修正します。

元5行目 mysqldump=C:/Program Files/MySQL/MySQL Server 4.1/bin/mysqldump.exe
新5行目 mysqldump=C:/Program Files/MySQL/MySQL Server 5.0/bin/mysqldump.exe

元10行目 mysqlimport=C:/Program Files/MySQL/MySQL Server 4.1/bin/mysqlimport.exe
新10行目 mysqlimport=C:/Program Files/MySQL/MySQL Server 5.0/bin/mysqlimport.exe

元15行目 mysqlshow=C:/Program Files/MySQL/MySQL Server 4.1/bin/mysqlshow.exe
新15行目 mysqlshow=C:/Program Files/MySQL/MySQL Server 5.0/bin/mysqlshow.exe

元16行目 mysql=C:/Program Files/MySQL/MySQL Server 4.1/bin/mysql.exe
新16行目 mysql=C:/Program Files/MySQL/MySQL Server 5.0/bin/mysql.exe

元20行目 mysqladmin=C:/Program Files/MySQL/MySQL Server 4.1/bin/mysqladmin.exe
新20行目 mysqladmin=C:/Program Files/MySQL/MySQL Server 5.0/bin/mysqladmin.exe

config の編集が終了したら、ブラウザでWebminを設置した場所(通常は「http://localhost:10000/」)にアクセスします。
左のメニューから 「Refresh Modules」 をクリックします。

環境にあわせた使用可能なモジュールのチェックが終わった旨のメッセージが表示されます。

左のメニューから「サーバ」をクリックします。

設定が正しく反映されれば、メニューに「Apache」と「MySQL」が追加されます。


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