CPU交換

標準で搭載されているのは 「 Celeron 700MHz FSB66MHz SL4P8 」 なんだけど、これで WindowsXP をインストールした場合、インターネットがやっと動く程度になってしまいます。
インターネットで色々と調べたところ、M270TRX3 はノートパソコンにしては珍しく、(比較的)簡単に CPU の交換が行え、また周波数設定なども DIP スイッチで行えることがわかりました。

そうとわかれば CPU の交換ですが、ここで問題になってくるのが 「 どの CPU が動くか 」 ということ。
標準搭載の CPU のラベルに記載されている 「 SL4P8 」というところから 「 FC-PGA 」 「 1.7V 」 ということがわかります。
この時期の CPU で類似品を探すと、周波数違いの Celeron や Pentium3 となりますが、電圧は 1.7V と 1.75V があります。
また、Pentium3 の中で少し新しい CPU を見てみると 1.45V の 「 FC-PGA2 」 なんていうのもあります。
これらの中から動くものでかつ交換のメリットのあるものを考えると・・・

Pentium3 1BGHz FSB133MHz SL52R

Pentium3 1BGHz FSB133MHz SL4MF/SL4C8

Pentium3 866MHz FSB133MHz SL4CB/SL4ZJ

などが出てきます。

手持ちパーツやインターネットオークションなどで調べていった結果、今回用意できたのが 「 Pentium3 1BGHz FSB133MHz SL52R 」 。

こちらは 「 1.75V 」になるんですが、試してみたら動いたので問題ないでしょう。

※ただ、インターネット上では、個体によって動作する/しないがあるようです。

※※ CPU についての情報を調べる時は CPU World が便利です。

ということで、交換手順です。

 

CPU の場所は、 パソコン本体を裏返して冷却ファンを外した下にあります。
まず、ネジをひとつはずすとプラスチックのカバーが外れます。
カバーを外すとヒートシンクが見えますので、ネジ4本を外してヒートシンクを外します。
ヒートシンクを外すときは、ファンのほうを持ち上げて斜め上にスライドさせるようにすれば、とりやすいと思います。
このとき、ファンのケーブルがありますので、ケーブルを切らないようにゆっくりと取り外してください。
ヒートシンクを外すとCPUが見えます。
ここから CPU を外すわけですが、ちょっとコツがあります。
まずは、本体内側 ( SKTOPEN と書かれていない方) にあるスペーサーを取り外します。
そして、SKTOPEN と書かれている方の窪みにマイナスドライバーを差し込み、テコの原理で CPU に向かってドライバーを倒します。
このとき、結構勇気がいりますが、思い切りが必要です。
「 バキッ 」 となったら CPU がフリーになっていますので、そっと持ち上げてださい。
取り付けるときは、用意した CPU をのせて外したときと逆の窪みにマイナスドライバーを差し込んでテコの原理で CPU に向かってドライバーを倒します。

取り付けが終わったら、今度は DIP スイッチの設定です。
DIP スイッチは CPU の横のアルミの切れ込みの下(電池と違うほう)にあります。
爪楊枝などでアルミをめくって設定します。
DIP スイッチの設定は別項を参照してください。

CPU の取り付けと DIP スイッチの設定が終わったら、冷却ファンなど外したパーツを元に戻して起動テストです。
BIOS で正常に認識していることを確認してください。


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